データサイエンス&サイバーセキュリティ備忘録

Python, Data Science, Kaggle, Cyber Security, CTF, などなど

AI Quest 2020 に参加しました

2020年10月から参加していたAI Quest 2020が、2021年2月21日に修了しました。

約5ヶ月間、仕事終わりや土日に課題をこなしてきたため、社会人の私にとって少しハードでしたがとても良い経験になりました。

プログラムの具体的な内容は、今後開催されるAI Questのネタバレになってしまうということで詳細は書けませんが、プログラムの概要とともに参加した目的と感想を記事として簡単に残したいと思います。

AI Questとは

AI Questとは、経済産業省が主体となって行っている、AI人材を育成するためのプロジェクト型学習プログラムです。

www.meti.go.jp

今回私が参加したAI Quest 2020では、1つのテーマに対して以下の一連の流れを1つのタームとし、2タームありました。

  • AIを導入するためのビジネス課題の洗い出し
  • PoCの要件定義
  • モデル構築・評価
  • 経営者に向けた実装運用計画のプレゼン資料作成

参加者によっては、1ターム + 企業とのAI導入協働プログラムに参加することができました。

(私は普段の仕事が忙しかったため、協働プログラムの参加は諦めてしまいました...)

協働プログラムに参加した方々の成果発表によると、実際に企業が抱えている課題を解決するために企業の方と週に1度のミーティングなどをしながらモデルの実装・評価まで進めていくというものだそうで、時間があれば参加したかったなと思っています。

signate.jp


参加した目的

現在、データサイエンティストとして働いていますが、なぜAI Questに参加したのかを書き記します。

モデル構築のスキルは、KaggleやSIGNATEといったコンペティションに参加すれば経験を積むことができます。

しかし、企業の課題を洗い出してAIを導入するという、コンサルタントの仕事の経験を積むことができる学習プログラムはなかなか無いと思いました。

また、2タームあったので、1ターム目で勉強したことをすぐに2ターム目に活かすことができるという内容だったので、学んだものをすぐにアウトプットできる環境が整っていると感じました。

そのため、AI Questに参加することを即決しました。

AI Questに参加した感想

結論から言うと、私にとってAI Questの参加は有意義でした。

AI Questは、他の受講者と切磋琢磨しながら課題をこなしていくため、AI Quest用のSlackで情報共有・コミュニケーションをとりながら課題を進めていきます。

また、週末は運営側が用意したRemoで参加者同士が気軽に交流することもできます。

そのため、私が参加した今回のAI Questでは、課題をこなしていく過程での助け合いだけでなく、様々な業種・業界×AIについての話題の提供や、その業種・業界ならではの知識の共有が盛んに行われていました。

個人的には、現役コンサルタントの方々が丁寧に教えてくださった意思決定のためのプレゼン資料の作成方法がとても参考になり、今後の実務でも活かしていく予定です。

AI Questが終了した後も、コミュニティを存続させるためにSlackでの運用は続けるとのことで、この記事を執筆している現在でもAIや機械学習・深層学習に関する情報共有は積極的に行われています。

他にも、ある参加者が中心となって、AI Questの課題を模してチーム戦を行うという独自のコンペも開いています。

私が参加したAI Quest 2020は、本来の目的であるプログラムを通してのスキルアップだけでなく、個々の長期的なキャリアアップを目指すための学び合いの場でもあると感じています。